Variety

 【Variety】は多様(寄せ集め)…まんまの部屋。
企画、(Talkで扱わない)レポート、(発掘した)対談 なんかを置いてる頁です。おねだりして描いて頂いたカミーユのイラスト(企画内の生誕祭)は是非ご覧下さい。

新訳 Ζガンダム 対談

(第一部 東京ファンタ編)

【A/東雲明日香】 【S/鈴蘭】



これは 2004/10/17 東京ファンタスティックでの第一部『星の継ぐ者』先行上映時に基づいて行われた対談です。
カミーユスキーの言いたい放題…それを踏まえてお読みください。                                 



●『星を継ぐ者』(第一部 東京ファンタ編)


 こんには! 鈴蘭です(以下、S)。

  ども、こんちにはです。東雲明日香です(以下、A)。

 と、始めたのはいいけれど…何処から話ましょうか…なのですが。まずは全体の感想からいってみましょう。 A子さんは、有りが無しでいったらどうですか?

 そう訊かれればアリでしょうね。 発表された頃は随分冷めてたんですが、観終えてみればノリノリでした。個人差はあると思いますが、一見の価値はありますのでご安心ください、と言ってみたりする。

 そうですね…私もとりあえずOKを出しました。
まあ細かい設定の違いは追々触れるとして、まずはカミーユの性格ですよ! 随分可愛くなっちゃったなぁ〜。一部の掲示板では「萌えシーン有り♥」などとかかれていましたが、多分アレ(観てのお楽しみ、すぐわかります)だな…と思いますね。

 いや、アレも勿論いいんですけど、個人的にはハヤトさんが来た時に受け止めてるあのシーン 【註1 バルキリーからアウドムラに降下してきたハヤトをクッションで受け止める新作カット! チマっとしたカミーユの仕草がムチャクチャプリティ!】からが好きなんですけどっ。

 私もです! アウドムラ内のカミーユは一環していいですよ。止めはカイとハヤトの密会(新作カット)をドア越しに聞いてしまう所。Ζ名物(?)盗み聞きシーン、30バンチの所でなくなってたの、ここに入れてくれたか! です。でも肝心の30バンチの件の変更は悲しかったですね。

 あれは刻 [とき] の涙が見えたかもです。ミイラ母子のシーン 【註2 TV版♯7。ミイラの母親の手を子供に添えるカミーユ。新訳では30バンチ事件をエマに説明する。撮影した物とされる画面では、カミーユの後ろ姿が黄色のパイロットスーツに塗られ別人に変更】が大好きだったんで。なんちゅうか、初盤のカミーユ描写の中でも特異なシーンに分類されるかもですけど、本来の性格が出てると思うんで…しくしく。

 確かに。TV版とは違いますね。人は殴ってるし、MK-2盗んだり、MP脅したり、やることやってるんですが、全体的に大人しめな印象…。それになんか、なんか…クワトロやアムロを見るカミーユの瞳が憧れでキラキラしてるような…(笑)

 あーあのラストシーンを見て、劇場版のカミーユは15歳だというのは、そうなのかな…と思ってしまいましたよ。
誤植だと思ってたんですけどね。あの言動は17歳じゃないだろって感じで 【註釈3 当時、一部情報誌にて出回った15歳表記を踏まえての発言。結果誤植だったようですが…それぐらいカミーユが可愛かったと――】
ま。そういう意味でも別人、別物なんだなーと思ってしまいますが、だからって劇場版のカミーユが気に食わないってわけでもないんです。あれはあれで可愛いんです。でも、これがカミーユとの出会いであったなら、今みたいにハマってないんじゃないかとも思う訳で。

 それは言えてますね。私の一番はやはりTV版だと確信しました。が、飛田カミーユは20年経ってますます可愛くなった気がしたりして、度々身悶えいたしましたし(笑)。そこを萌えポイントにする人も多かろう、と。

 それもそうですかねー。出だしはちょっと意識的に低めかなぁって感じでしたけど、あの飛田さんならではの高笑い(って、そこかい!)から、もうノリノリだなぁと思ってしまいました。カミーユの声に関しては無問題と言っていいです。
しかし東京ファンタでの飛田さんのコメント 【註4 オーディション有りだった(ファンとしては驚愕…)。別で語られた監督の話、「別の人も考えていたがまずは飛田くんに演じてもらってから…」云々】って、映画でも変わらずに追いつめられてるんだなーという気もしましたよ。飛田さんとしては、ですけど。

 そういう初心気分で演られたのも好作用ですね。
映画版は私にとっては《カミーユ' [ダッシュ] 》とでもいうか…別物なことには変わりないんですが…、でももしこれが21世紀版のΖだからと、新人声優がカミーユを演じる…なんてことだったらその時点で論外! 飛田さんだからこそのOKなわけですし。 で、観てて感じたのはこのカミーユは地球生まれではないのかな…と思ったり…。それだけで基本の性格変わってきますからね(しかし公式で発表はないので私の妄想かもしれない)。

 それは自分も感じないではなかったんですが、基本的にはTV版と大差ないと思うんですよ。♯12とか♯17とか、そういったカミーユの台詞がありますし。
ただ、エゥーゴとティターンズの思想対立の構図を明確にしようとしているきらいがあるんです。それで、地球の重力に魂を引かれた人々と、重力から解放されていうスペースノイドというのがあって、カミーユは後者という位置づけにされるのはまぁやむなしとは思います。
観た後で観賞したメンバーとお茶してたんですけど、「重力が悪者だと思った」と言ってらした方もいたくらいですから。

 よりわかり易さを目指したって感じですね。
例えていうなら、TV版のカミーユって、感性日本人(曖昧だったり、言葉濁したり、黙っちゃったり)って気がするんですが、さすがに世界市場を狙ってる(んですよね?)だけあって、アメリカンっていうか…(怒らないでね〜 笑)。
私の知ってるカミーユはもっとクワトロに懐疑的だったりしていたのだけど、「ニュータイプ」って言われても反発しないで当たり前に受け入れてるところとか(つい、「違いますよ」の一言を待ったんだけど、言ってくれなかった 涙)。
さっきも言ったけど、かつての英雄たちと会って逆上せてるというか、単純にポーっとなってる。そういう所もいかにも…な感じで《良い子》の印象かな。

 アメリカ向けなのもそうかも知れませんけど、すごく正統派な主人公な性格になってる感じがするんです。でもそれがカミーユなのかと言われればやはり悩んじゃうんですが。
ニュータイプの話はまだこれから(第二部以降)だろうと思うんだけど、劇場版のカミーユは「ニュータイプに出来ることなんて人殺しだけみたいだな」なんて言いそうにないです。しくしく。

 言わなさそうですね…。大体最大の違いはやっぱり、♯13の「そんな大人修正してやる!」がなくなってる。しつこいですが、「あの人がシャアなんだ…(憧憬の眼差し)」って感じなカミーユは違和感有り有りで、ちょっとこそばゆいです。でもこれで萌える人も多いのでしょうね(笑)。

 ま、自分ではこの映画版の関係性ではクワカミ萌えは出来ないですけど…。こうなると萌えた者勝ちって気もしてきますが(おぃおぃ)、萌えっていうのは、宛てがわれるものではなっくて発掘するものだと思ってるんですよ。 だからさっきの萌え所にしたって、アレは狙ってる場面だけど、(註 1の)ハヤトさんが云々っていうのは多分狙ってない。でもそういうところに萌えを見出す方が楽しいじゃないですか? …って何の話だからわからなくなってきましたが。

 何って、カミーユの話しかしてないじゃないですか(笑)。
まあ、他に目を向けて細かくて個人的なことを言うと、《アーガマの食事が美味しい》というのは発見でした。私ずっと軍の食事はマズイと(自分)設定してきたもので…だからといって(昔の物を)直さないですけど(笑)。

 そういえばエマさんとレコアさんが言ってましたね。
他に何かと思い返しても、削られたとこばかり思い出すのはどうしたものか(笑…えない)。ほんとファの出番が少なかったのが哀しくてならんですよ。元々少ないから無理もないんですが。しくしく。
結構設定変更になってるところが気になるんですが、完結してみるまでなんとも言えませんね。ともあれ第二部の予告画面があの調子(観てのお楽しみ)なのですが、それでもファの出番を期待してみます。カミーユも。

 ホントに! ファに関しては♯10の『再会』シーンが新作カットで綺麗になった、というとこぐらいですか? 一応幼馴染みという設定も、♯11での痴話喧嘩(?)シーン(ここも映画版はニュアンス違っちゃってるんですけどね…)ありますからそれで良しとすべきなのかな…。
あと女性陣でいえばエマさんはなんか丸くなってましたね。優しいお姉さん度UP、って感じで。♯6の「あなたの恋人でもなんでもないんだから」って突き放す印象的な台詞とか削られてて余計そう感じたのかも。
レコアさんに関しても《辱め》って、教育的にNGなんですかね? でもその背景がないと後々のレコアさんの動向に影響するし…気になるところ。カミーユにとってレコアさんが憧れの女[ひと]なのはキッチリ描かれておりましたが。

 そうそうそうそうそうなんですよ! 全くもって同意なんで言うことないんですが、Ζって男と女、大人と子供の対比というか、それぞれが絡み合って織り成す物語という印象が強いんで、そのあたりの機微は魅力的ではあるのだけどわかりにくいのも事実。そのあたりをわかりやすくしたのかな、とも思うのですが。ヒロインとしてのファの立場は? とか思っちゃいますよね。

 それは私も考えました。第二部の予告(だから観てのお楽しみなんだってば!)でははっきりヒロイン(らしい)位置づけの人が示されてますが、第一部に関しては…。ヒロイン居過ぎ? っていうか、もう誤解を覚悟で言ってしまえば、カミーユがヒロイン(きっぱり!)。

 いやま確かにあんなに大事にされてる子はヒロインでいいと思いますが。
人の好意を素直に受け入れて、自分の身を他人に預けられるのが劇場版のカミーユなのかなって感じです。TV版はもっと警戒が強いでしょうから、この頃は。

 ええ、クワトロに対してだけでなく全般にそんな当たりでしたね。
そういえば又聞きの又聞きで、【今度のΖはシャア主役】という噂が流れているとか…(怒)。それは絶対違います! と言いたい。
確かに映画版はTV版でフラストレーション黙ったファーストファンには、彼等(シャアとアムロ)の見せ場有り、で納得出来る話にはなってます。対してカミーユが絶対主役! と言い切るには(まだ一部だし)それほど目立っていないので…。なのでクワトロ、カミーユ(+アムロ)W主役、ぐらいなら言われてもいいですが…。

 でも古谷さんは舞台挨拶で傍役だと言っておきながらご自分のサイトで「主役のつもりで演じました」と本音を語っておられましたが…素直でいいお方だ。しかしま、ほんと主役な性格になったのに主役な出番は貰えてないのがちと物足りないですねぇ。
ただま、先のお話にコメントすると、だったら昔のΖはシャアが主役ではなかったと認識されているのならそれはそれでいいのかなと思ってしまうのがカミーユスキーの哀しい性なんでしょうか。しくしく。

 そうでしょう。TV版を全話観れば(観なくても)わかることですが、クワトロって結構いないじゃないですか。出番はなくとも主役という意見はあるでしょうけど、Ζというのはカミーユに全てが集約してゆく作りになっているわけで、どうパッケージを変えても、カミーユの物語でしかなり得ないです。

 そう思ってるのはそれこそカミーユスキーだけかもしれないんですが…と期待を裏切ってみる(笑)。けれどま、主人公とは何かを考えると…(ここで悩んで数秒経過…)。
――うーん、やっぱりカミーユってつくづく主人公らしくないんだよなぁ。でも主人公らしい性格の劇場版もまだまだ主人公とは言えないし。
ただラストを逆にする、という富野監督の発言があって、それを歓迎する声より不安に思う声のが大きかった印象があるんです。ということは、カミーユが追いつめられてあのラストに至るという物語を支持している人が多いということで、それはΖの主人公はカミーユだと思ってている人が多いということなんじゃないかと勝手に考えたりするんですが。 カミーユが主人公だと思ってない人はそもそもΖ自体認めてないような気がします。

 そうなんですよ。ファーストとΖって、ファン層としては地続きじゃないんですよね。でもそれって、やっぱりΖがカミーユの物語ってことなのでは…。
まあ、人って見たいものしか見ないから…ファーストファンでシャアとアムロの物語だと思って映画を観る人がいるというのは仕方のない話なんでしょうが…。
ちょっと変な話をしますが、『新○組!』を切り取られた一場面だけで判断して、「アイドル主演のコントにしか思えない」って観ない人っているわけですよ。それって勿体ない話。でもたまたま総集編を観て、「なんだ、面白いじゃないか。観れば良かった」という人は出て来ると思う…。
で、何が言いたいのかというと、「ファーストが好きだったから続きは観たかったけど、カミーユが嫌いで観なかった」という人にとって、Ζの映画版はちょうどいいのでしょうね。
もちろん私の希望はまずTV版を観て欲しい! ですが…興味のない(というか拒否反応?)人に強要してもムリですからね。まずは映画で流れを掴み、カミーユに免疫をつけて(笑)から、戻ってみてもいいのかな。

 それは言えますね。TV版を好きな人は劇場版も観るだろうし、TV版はちょっと…という人が劇場版を観てくれれば観る人は増えるじゃないですか。
双方の意見の相違はあるだろうけれど、それが反感ではなくて、あくまで好意から出るものであれば有意義じゃないかな、と。優等生の意見だなぁ(ジェリド風に 笑)。

 そういう意味では劇場版に意味はあるのでしょうね。私たちにとっての、という意味ですが…。下世話な話をすればΖが映画になるというのは単純に商売から発しているわけですから…。ファンだからといってそれに乗らなきゃならないってことは全然なくて、「TV版のカミーユしか認めない」と思うのも、「カミーユが好きだからやっぱり観ちゃう」と思うのも、全てファンそれぞれが決めていいんですよ(それでその彼を愛するかどうかはまた別問題ですけど… 笑)。
私達は観る! という選択をしたわけですから、やっぱり楽しまないとね!

 そうですとも〜。商売なら全編新作作画にしろよ、と言いたくもなりますが、ほんと新作作画は良かったですよ。カミーユは姫だし(おい)、メカも良く動いてるし、あー面白かった! というのは間違いないです。
何かこの対談だと文句ばっかりって感じですがけど、ほんと楽しめますから。

 結局はそこに行き着くわけですね(一安心)。お話、戦闘シーンは非常にテンポ良く(良すぎる所も… 苦笑)進みますので。1時間半はあっという間。そして私もカミーユの可愛さは(萌え抜きにしても)お薦めと太鼓判を押しておきます!
これを読んでいる方はΖ(カミーユ)ファンですよね? ならば是非とも5月に劇場に足を運びましょう(DVDを買う前に、興行成績に貢献して頂きたい)。散々好き勝手を言いましたが、それは所詮私達[ひと]の意見です。ご自分の目と耳で感じ取ってくださいませ。
ホントはまだ話足りないけど(笑)、これにて締めとします

A / S  ご静読ありがとうございました。 


 【2004.12 中旬 対談分を加筆修正】  




『COMEET』(04年の冬コミ発行のコピー誌)からの回収分です。なにせ実際の公開よりも半年近く前、情報も少ない中での観賞後の言いたい放題対談ですので色々ととんちんかんな部分もございますが…それも含めて愛嬌ってことで一つよろしく…。
第一部の対談は、『彼等の場合』(第一部本)にも(別バージョン)対談は載っておりますが、これが新訳での一発目となります。この続きにご興味がある方はオフセの方をご覧ください。『彼等…』に引き続き、『蒼の宇宙』(第二部本)、『星の羅針儀』(第三部本)でも1作ごとに語っております(…って、宣伝かよ ^^;)。
                                  
 【2007.07.05 に記す】